行事紹介

令和5年度 第1回先輩ゼミ(講師:49期武末先輩)

令和5年6月17日、第49期生の武末健二朗さんから、松尾育英会学生寮創設者である松尾國三氏の「訓(いましめ)」~人間形成のために~を主眼に講演していただきました。

武末さんは、慶應大学法学部を卒業後、アーサー・D・リトルにおいてプロジェクトリーダーとして複数の上場企業の中長期経営計画策定やインターネット関連事業の立上げを支援。またママ向け通販アプリの「スマービー」の創業期に参画しCOOとして、ストライプインターナショナルによるM&Aを主導。さらに複数のスタートアップの経営顧問を経て、令和元年から在庫管理SaaSのロジクラとRPA/iPssSのBizteXにて取締役CSOを兼任。令和四年四月からメルカリの子会社であるソウゾウにおいてGrowthとしてB2C ECサービスのメルカリShopsを担当としてご活躍されております。

武末さんは、大学卒業後新たな分野に挑戦し続けてこられた中で、心身ともに多くの崖っぷちに追い詰められた時、どう踏ん張ることができたかを寮生に熱く述べられました。

「みなさん。ここに掲げられている『訓』を見てください。私も寮で何度も唱和しました。その頃はあまり気にしていませんでしたけど、『鉄の意志・・・』から最後の『自惚れと油断・・・』までの五つですが、皆さん。どうしてこの順番で書かれているか考えたことはありますか。私は、知人数名でスタートアップを起こしましたがそんなに甘くはなく会社が崖っぷち立たされました。

本当にその時はどうしようか、家族もいるしなど心身ともにまいってしまいました。ふと思い浮かびました。『鉄の意志と火の精神』の言葉を。この言葉で危機を乗り越えたと言っても過言ではないのです。めげて倒れそうになった時にこの言葉で救われて、今、ここにいます。何をするにしても強い決意があってのスタートなので、この『訓』は『鉄の意志・・・』から始まっているのではと思っています。皆さんはそれぞれ目標があると思います。その目標に向かってこの松尾育英会学生寮で、寮生同士絆を深めながら勉強していると思います。数年後にはこの寮を去り、大学院へ進む者もいるでしょう。いずれみんなが就職するわけです。必ず何度も何度も壁にぶつかります。そんな時、自分に問いかけてください。『鉄の意志・・・』を持っているかなあって。最後に、学生寮のことやとコンサルタントの仕事、スタートアップをするに至ったきっかけなどについて話してきましたが、一番皆さん伝えたいことは『訓』です」

寮生も今回の武末さんのこれまでの経験からの「訓」の講義を受けて、改めて掲げられている「訓」を見つめ直し自問すると思います。

講義終了後、寮生達は、武末さんと寮食を食べながら歓談のひと時を過ごしました。