行事紹介

令和7年度 卒入寮式

令和7年度 卒入寮式

202546日、学生寮において第65期生・第69期生の「松尾育英会学生寮卒入寮式」が執り行われました。4年間の寮生活に別れを告げて新たな道へ進む第65期生4名。一方、新たな学生生活に心躍らせ、寮生活に不安を抱えて入寮した第69期生3名がそれぞれの目標に向けて歩み出しました。

式典では理事長はじめご来賓として同窓会会長、同窓会事務局長からお祝いのお言葉をいただき、在寮生代表歓送迎の辞、卒寮生代表謝辞、新入寮生誓いの言葉、保護者代表謝辞などが述べられました。

祝賀会では、第12期生の笠原様による乾杯のご発声に始まり、卒寮生の4年間の寮での思い出やこれからの抱負を、新入寮生はこれからの寮生活や大学生活での抱負を述べ、式は滞りなく終了しました。

理事長先生祝辞

卒入寮生の皆さん、そして父兄の皆様、本日はおめでとうございます。卒入寮式にあたり、一言お祝いの言葉を贈らせていただきます。

まず卒寮された、Y.I君、K.O君、M.H君、K.Y君、卒寮おめでとうございます。

4年前、大きな夢と希望を胸に抱き上京された皆さんは、少しでもそれに近づくことが出来たでしょうか?

あるいは別の道を見つけることが出来たでしょうか?

新しく進む道は皆さんの夢や希望に続いているでしょうか?

この学生寮での学びや経験、出会った仲間、そして皆さんが自動的に会員となる同窓会の皆さんは、きっとこれからの人生の大きな財産になることでしょう。

今、世界はかつてないほどの変化と混沌の中にあります。予測できない出来事や不安に直面することも少なくありません。でも、そのような時代だからこそ、皆さんの若い力と柔軟な発想、そして学び続ける姿勢が希望の光になります。どうか、自分の夢や信念を大切にしながら、周りの人々と支え合い共に未来を築いてください。困難にぶつかることがあっても、この寮で過ごした4年間で得た知識と絆、そして自分を信じる心がきっとあなたを強く支えてくれます。皆さんのこれからの歩みが世界に温かさと明るさをもたらすことを心から願っています。どうか希望を忘れず自分らしい一歩を踏み出してください。

次に入寮された、R.O君、R.S君、Y.N君、入寮おめでとうございます。新たな一歩を踏み出された皆さんに心よりお祝いを申し上げます。

これから始まる大学生活、そして寮生活は、学び、成長し、そして多くの出会いを重ねるかけがえのない時間となるでしょう。大学は、知識を深める場であると同時に自分自身と向き合い、将来の可能性を広げる大切な場所です。多様な価値観に触れ、さまざまな経験を積む中で、皆さんの視野は大きく広がっていくはずです。どうか勇気をもって挑戦し、失敗を恐れず一つ一つの経験を大切にしてください。

また、寮生活という新たな環境に戸惑いや不安を感じることもあるかもしれません。しかし、そうした経験もまた自分を成長させる大切な糧となります。

これからの学生寮での生活が皆さんにとって充実したものとなるよう心から願っております。学びに向き合い、多くのことに興味を持ち寮の仲間とともに切磋琢磨しながら有意義な4年間を過ごされることを期待しています。

同窓会会長祝辞

卒寮生の皆さん、新たに入寮された皆さんおめでとうございます。私は15期生、松尾育英会創設者の松尾國三先生、波儔江大奥様の時代に卒入寮しました。國之理事長と大野木寮長はそのお孫さんです。

当松尾育英会学生寮は、今日69期の新入寮生の皆さんをお迎えすることになりますので70年の歴史を有することになります。

さて、松尾寮の1日。早朝の全員起床、寮生全員で全館清掃、寮生の配膳による全員での朝食、そして登校、夕刻寮に戻ったらおいしい夕食をいただきながらの会話をして、いつの間にか各人部屋に戻り机に向かい勉強開始。そして、夜食、自分で作る手鍋のさっぽろ一番味噌ラーメン、そしてまた勉強、深夜就寝。これが、松尾育英会寮のスタンダードな1日ですね。

知らぬ間に自由にたくさん勉強してしまうマジカルな環境ができています。

これは、経営学的にいうと人財育成のすごいビジネスモデルと言えます。

もちろん、その間息抜きに友とコーヒーなど飲みながらの歓談もありますし、先輩たちとの勉強会もあります。私たち、同窓会OBとの先輩ゼミと飲み会も時々あります。そして、大沼寮監先生の厳しくも実は優しい生活指導により、社会人としてのたしなみもしっかりと形成される。松尾理事長先生、大野木寮長先生とのバーベキュー大会や秋の旅行などの楽しい行事も多々あります。

こんな素晴らしい寮で4年間過ごして、良い人材に育たないわけがありません。本日ご出席のご父兄のみなさまも大いにご安心頂きたいと思います。

現在卒寮した同窓会OBは350名を越えますが、皆さん官界・産業界・法曹界・学会などで社会を支える大切な仕事についています。各界トップとなった著名人も多く、例えばNTTドコモ社長・JAXA理事長の2期生のTさん、JR東日本の社長・会長の5期生Oさん、東大教授6期生Kさん、日本有数の弁護士事務所TMI総合法律事務所創設者の13期生のMさん、金融庁長官の18期生Hさんなど、その他のOBも各界の幹部として社会を支える人材として活躍しており、多士済々といったところです。

さて、こうして4年間、松尾寮で過ごし成長した皆さんがいよいよ社会に出ていきます。それでは、どのような心構えで生きていけばいいのか先輩としてお話しします。要すれば、人生の残り80年を幸せな気持ちで生きていくということです。難しく考える必要はありません。2つの方法を申し上げます。

1つは常に自分にも他人に対しても素直な気持ちで接すること。

2つ目は、勇気をもって自分で考え行動してゆくことです。

その結果は、自由で喜びが多く成長する自分に気づきます。例えばいくらやっても楽しくない仕事は長続きしないので選択しないことです。楽しくできる仕事はきつくとも続けることができます。そして、いつの間にか成長しています。

それから松尾育英会独特の大切なこと。それは、社会に出て困ったときは同窓会名簿を見て、遠慮なく先輩に相談できることです。私も数えきれないくらい先輩、仲間たちに助けられてきました。

次に新入寮生の皆さん、松尾育英会の仲間たちは生涯離れることのないファミリーとしてみんなつながって生きて行くということです。新入寮生の皆さんにとっては今日がその第一歩です。

それを頭においてこれから毎日、寮の先輩に教わりながら松尾育英会の寮生活を楽しみ素晴らしい青春を過ごしていただきたいと思います。

これがお迎えするご挨拶でもあります。